2010年2月10日
日本人とムスリム
日本に定住する外国人は多い。その中には、ムスリムが多数存在する。
日本に定住するムスリムのうち、特に多いのがインドネシア人、バングラデシュ人、パキスタン人、スリランカ人(スリランカ自体はイスラム教徒は少数派の国)である。それ以外の国からの移民も多く、その出身国は、中東、アジア、アフリカと多岐に渡る。
日本のほとんど全ての県にモスク、もしくは何らかの礼拝所が存在し、イスラム教徒の専用の食品や肉、調味料を扱う店やレストランなどが併設されている所もある。大都市においては、ムスリムを見かけることはなんら珍しい事ではない。ただし、その構成者の大半が外国人であるという点が日本のイスラム社会の特徴である。
アジアの非イスラム教国の多くには自国民のムスリムの集団が存在する。中国西北部や、タイ南部、フィリピン南部、ミャンマー西部、モンゴル西部などには、隣接するイスラム圏から延長された、ムスリム民族の多数派地域が存在する。カンボジアやベトナムにはムスリム民族の飛び地が存在し、中国や、南アジア諸国には現地の言語や文化、民族に同化したムスリムの集団が存在する。
日本と朝鮮半島には、そのような自国民のムスリム集団は存在しないが、個人のレベルでは結婚もしくは、自発的改宗によって、ムスリムとなった日本人はけっして少なくない。しかしそれはあくまで個人であり、日本人のムスリムの集団や、構成員の大半が日本人で占められるモスクなどは現在存在しない。その意味では日本や朝鮮はアジアの中では最もムスリムが少ない国であるといえる。
日本にイスラムが普及しなかった要因として文化的な相違が挙がることがあるが、決定的な要因とは言えない。イスラムを創始したアラブ人と近しい文化を持つ、モンゴル人やナイル川上流域の牧畜民族などの間にはあまりイスラムが普及しておらず、一方で熱帯の農耕民族である、インド亜大陸や東南アジア島嶼部、熱帯アフリカなどに広くイスラムが普及していることがその反証にあげられる。
宗教の伝播において確かに文化的要因は無視できないが、決定的な要因はあくまで歴史的経緯であると言える。日本は近代に至るまでイスラム圏と直接接することもなく、またその支配下に置かれることも無かったため、イスラムが普及しなかったのだと言える。
しかし今日、イスラム圏からの移民の一部は日本人と結婚し、その二世の世代に入りつつある。二世の多くは日本国籍を取得しているため、今後は急速に日本社会に同化していくと考えられ、日本人によるムスリム集団も成立していくものと見られる。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
スリスムはイスラーム教徒・回教徒のことを言います。
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